一般社団法人 日本甲冑武具研究保存会

The Association for the Research and Preservation of Japanese Helmets and Armor

平成29年9月本部月例研究会のご報告.

本年3月から12月まで開催されている「甲冑武具展―戦国時代~江戸時代―」を見学するため、靖国神社遊就館を9月の本部月例研究会として訪れました。具足・兜・火縄銃・太刀等に加えて鞍・鐙等の馬具の展示があり、当「保存会」常務理事で馬具の専門家である菅野茂雄氏から30分ほど馬具の解説をしていただいた後、各自の自由見学としました。
菅野氏から最初に鞍・泥障(あおり)・三懸(さんがい)等、馬具一式を付けさらに馬鎧を付けた馬の展示について解説を受けました。実物大の馬の模型に馬具一式のほか、馬面(ばめん)と馬鎧を付けた状態を目にする機会は少ないため、大変貴重な体験でした。
鞍の解説では、大和鞍・水干鞍・軍陣鞍の違いや鞍・鐙・轡・手綱の数え方、鐙では加賀象嵌の特徴や水馬鐙(すいばあぶみ)についての他、居木(いぎ)の木取の仕方等、専門的なことまで短時間でしたが分りやすく解説していただき、馬具一般の知識を得ることができた見学会となりました。

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