近畿支部見学会「京博・河内長野の霊地 観心寺と金剛寺 真言密教と南朝の遺産」.
令和四年(2022)7月31日に京都国立博物館で開催中の特別展『河内長野の霊地 観心寺と金剛寺 真言密教と南朝の遺産』展を拝観した。一階の大部屋一室にぐるりと二十領もの腹巻を配置した展示には一同に圧倒された。長側に本小札に見せかけた伊予札、いわゆる小札頭の伊予札を用いた金剛寺所蔵独特の仕立てや、板に留めた残欠の包韋の破れから内部構造をよく観察することができて資料的にも価値の高い展示であった。とりわけ宝幢佩楯を360度観察できたのは良かった。東京の本部から2名と海外支部から1名の参加を合わせて20名の参加であった。