9月本部月例研究会報告.
台風が上陸する中、九月例会は榎町地域センターで15日に開かれました。
午前中の豪雨から一転して午後は晴れて30名近くの盛会となりました。
中世「刀装」への興味の高さが分ります。
講師の上野修路氏が製作し持参された二腰の黒漆太刀の考証は
優れた技術に裏打ちされて当時の武士の精神性を
見事に再現していて感銘を受けました。
製作者が知りえる技術的困難さや
金物文様の意味がデザインだけでないこと、
漆の技法が近世以降と違い専門家にも理解されない等の解説に
会場は水を打ったようでした。
特に今までの解釈と違い、
七つ金が付いた帯取に長さの差がないことの意味に
一同から「なるほど。」の声が上がりました。
少し先になりますが、詳しくは会誌でご覧ください。
次回10月例会は、趣向を変えて「兜」」からひらめきを受けた
帽子作家のお話です。