5月本部月例研究会報告.
5月の本部月例研究は初めて新事務所を利用しての例会となりました。
場所が分りにくいので心配でしたが、参加者は25名になりました。
永田講師が持参された具足は、ご覧のように
一見すれば兜を除いて江戸時代前期のごとく見える具足でした。
しかし添付された元和六年紀「具足注文書」に永田講師が
語句の1語1語に仔細に検証を加えるに従い
(「をこたま」など意味が判らない語句もありましたが)、
大阪の陣から数年で、もはや江戸時代の具足形式が確立していた事を
納得する他はありませんでした。
勿論、この文書は、数名の古文書研究者に見てもらい疑念は出ませんでした。
会員が持参した二枚胴には、桃山時代と思われる物が多く、細かい部分を比較検討しました。
最後に「この時代は変化が激しく、多くの人に協力して頂き、
さらに広く文書、実物を検証しなくてはならない。」
との永田講師の提言に一同、同意の拍手を送り閉会しました。