群馬県立歴史博物館「甲冑着装体験-ホンモノの甲冑を着よう!」協力のご報告.
群馬県立歴史博物館では平成30年3月17日(土)から5月13日(日)まで第95回企画展「織田信長と上野国」が行われ、関連行事の一環としてワークショップ「甲冑着装体験-ホンモノの甲冑を着よう!」を当保存会が依頼を受け5月3日・4日担当しました。
事前に申し込みがあったのは2日間で12人でしたが、歴史博物館入口の学習ホールが会場のため、企画展見学者の親子連れや歴史好きな高校生、友達同士等、女性の参加者も多く2日間で90人が体験されました。3領の甲冑を用意し菅野茂雄常務理事を中心に男女5人の会員が2組に分かれて、草鞋→臑当→佩楯→胴→籠手→腰刀・刀→兜と着装を行ないました。重かった胴が繰締の緒の締め方で軽くなることにどの着用者も驚ろかれていました。兜の重さに驚かれる方も多く、「これで本当に合戦をやったのが信じられない」「首を動かせない」等、本物の着装は歴史を体験したような感動を与えたようでした。
対象は中学生以上でしたが、小学生の来場者も多く、腰刀と兜での記念写真ですっかり武者になりきっているのは実にほほえましい光景でした。
企画展は天童藩織田家伝来の「南蛮胴具足」(岐阜市歴史博物館所蔵)や信長から滝川一益に下賜された太刀「銘高綱」附朱塗鞘打刀拵(静嘉堂文庫美術館)等、見ごたえのある展示でした。
常設展は古墳時代の壺鐙や大刀、眉庇付冑等の他、天正12年の年紀と「上州住憲国作」と銘がある62間星兜等が展示されています。