一般社団法人 日本甲冑武具研究保存会

The Association for the Research and Preservation of Japanese Helmets and Armor

平成30年9月本部月例研究会のご報告.

西洋甲冑入門-歴史的変遷と構造

9月16日(日)の月例研究会は、奥主博之氏(西洋甲冑武器研究家)をお招きしました。講師の著作『写真とイラストで見る西洋甲冑入門~三浦權利作品集~』から“歴史年表”“各部名称”を資料として用いながら最初に西洋甲冑を理解するための基本として、時代の区別(古代,中世,ルネサンス期,近世)・国の区別(イタリア,ドイツ,イギリス,フランス,等)・用途の区別(実戦用,競技用,衣装用)をお話しいただきました。

次に西洋甲冑の変遷について、古代(紀元前~西暦450年頃)、中世前・中・後期(西暦450~1450年頃)、

ルネサンス期(西暦1420~1520年頃)、近世(西暦1500~1800年頃)近代(西暦1800~1900年頃)について西洋史にも触れながらお話しいただきました。

さらに西洋甲冑の構造(基本原理)についてゴシック甲冑(ドイツ式とイタリア式)、ルネサンス式

について歴史的変遷と構造について詳しい説明がありました。

また、会場には会員が持参した西洋甲冑の兜4頭と講師が持参した手甲等が展示され、普段は身近に見ることができない貴重な物を見ることができ、参加者の方々も満足されたと思います。

最後の質問の時間では、鉄砲に対する防御力について等、参加者から色々な質問が出され講師から丁寧なお答えをいただくことができました。

今回の例会は、京都から参加したという会員も含め「日甲研」の会員の他、会員以外の方の参加もあり、45名の参加者で大盛況な研究会となりました。

※『写真とイラストで見る西洋甲冑入門~三浦權利作品集~』

発行 アッシュ・クリエイティブ  定価 1,800円+税

 

 

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