一般社団法人 日本甲冑武具研究保存会

The Association for the Research and Preservation of Japanese Helmets and Armor

平成31年3月本部月例研究会のご報告.

「たたら製鉄と日本刀」

 

3月10日(日)の月例研究会は(公)日本美術刀剣保存協会学芸部たたら・伝統文化推進課課長・黒滝哲哉氏をお招きしました。講師が準備されたA4版レジュメ4枚・他パワーポイントを使用し、日本での製鉄の歴史的な変遷に加えて、現在行われている「たたら製鉄」について講師からお話しいただき、併せて「たたら製鉄」との関連から日本刀の基本的な製法についても

お話しいただきました。

初めに、たたらとは何かのお話をしていただきました。

たたら製鉄とは地中深く掘られた精巧な除湿装置を基盤とし、粘土によって作られた炉に砂鉄と木炭を交互に挿入し木炭の燃焼熱によって砂鉄を還元し、極めて 純度の高い鉄を作る技術のことです。

たたら製鉄には二つの方法があります。一つはケラ押し法(直接製鋼法)と、もう一つはズク押し法(直接製銑法)があります。この方法は現在、廃絶しております。

また、日本製鉄史概論-近世以前-、-近世1-、-近世2-、-近世3-、-近代以降-の歴史的変遷を丁寧に説明していただきました。

最後の質問の時間には色々な質問が出ましたが、黒滝哲哉様には丁寧にお答えいただききました。今回の例会も28名の参加者で盛況な研究会となりました。

 

テキストのコピーはできません。